公開日 2023年10月18日(Wed)
かごしま国体期間中の10月15日,鹿児島県出水市の弓道会場で披露された薩摩日置流の演武に本校の職員が出演しました。
例年は技の伝承のため年に2回練習を兼ねた射会を実施しているところを,今回国体での披露に向けて2年前から2ヶ月に1回のペ-スで練習会を実施してこられたそうです。
当日は全国から参加した選手・監督の方々や地元住民のみなさんが観戦する中,迫真の演武が披露されました。演武の終盤には雨も降り出し,実戦の射にふさわしい演出となりました。
「 薩摩日置流腰矢指矢(さつまへきりゅうこしやさしや)」は戦国時代槍隊を支援する「槍脇の射法」で実践の射法として継承されているもので,甲冑で武装した鎧武者が矢継ぎ早に矢を放ち矢の雨を浴びせ敵を制圧,その後奇数組偶数組の隊列を組んで交互に矢を放ちながらじりじりと敵陣に攻め寄り,最後は弓を槍同様に構え,敵陣に突入する戦術です。
当日は大会参加の選手・監督や普段演武を見る機会のない地元住民など多くの方々が観戦する中,演武の終盤に大粒の雨が降り野戦の雰囲気を演出し,観戦者に感動を与え記憶に残る演武となりました。